トレーラーハウスと、タイヤがついていて移動可能な家を思い浮かべる人も多いですよね。
そもそもトレーラーハウスとは、一定期間同じ場所に住むことを想定して作られたものとなります。
そのため、常に移動を想定しているキャンピングカーとは違います。
また、長期間住むことを想定したコンテナハウスとも、トレーラーハウスの性質は違ってきます。
トレーラーハウスの1番の特徴は、移動が可能でありながら水道や電気などのライフラインも接続することが可能という点です。
また、ほかの住宅にはないメリットもたくさんあります。
そこで、この記事では、トレーラーハウスに住む上でのメリット・デメリットを紹介していきます。
Contents
トレーラーハウスの特徴
トレーラーハウスでは、一般の住宅に設置するものと同じものを設置することが可能です。
キッチン、トイレ、お風呂などの水回りから、エアコン、冷蔵庫といった家電製品まで同じものが使用可能です。
トレーラーハウスは一定期間同じ場所に住むことを想定していますので、当然のように水道や電気などインフラ整備も可能です。
もちろん家ですので、断熱対策などの仕様も一般的な住宅と同じようにできます。
広さの観点でいうと、大家族が住めるようなスペースを確保することは難しいですが、2人暮らしをするぐらいであれば十分可能です。
20畳の広さを確保できるトレーラーハウスもありますからね。
文字通り、移動可能な家として活躍してくれます。
トレーラーハウスのメリット
トレーラーハウスは固定資産税が不要
トレーラーハウスの大きなメリットの1つに、固定資産税が不要という点があります。
理由は、トレーラーハウスを住居ではなく車両扱いにすることが可能なためです。
ただし、車両扱いにさせるのには条件があり、
日本建築行政会議「車両を利用した工作物」で、まとめると下記3点が主な条件として挙げられています。
・随時かつ任意に移動が可能な状態であること
・適法に移動が可能であること
・電気、ガス、水道などトレーラーハウスに接続する方式が工具を要さずに着脱可能な状態であること
車両扱いにならない例としては、
・車輪はついているが、適法に公道を走ることができない
・ウッドデッキをトレーラーハウスから取り外しできない
・トレーラーハウスの進行方向に固定された設置物がある
など、条件や制約は多いので、車両扱いとさせる場合は注意が必要です。
低価格で住居にできる
トレーラーハウスは一般的な住宅と比べると、低価格で手に入れることができます。
1,000万円もあれば、かなり広くて高級感のある内装にすることもできます。
一般的なトレーラーハウスであれば、500~700万円ほどで購入可能です。
基礎工事なども不要なため、初期費用を削減できるのはうれしい点ですね。
トレーラーハウスに必要な資金は一般的な住宅と比べると安価です。
しかし、意外に費用がかかるのはトレーラーハウスの運搬費です。
トレーラハウスを移動させる場所、設置する場所にもよりますが、1回で50~100万円は見ておきたいところです。
柔軟性が高い
トレーラーハウスは移動させることができますが、柔軟性が高いのはそれだけではありません。
トレーラーハウスは車両扱いとできるため、建物が建てられない土地にも置くことができます。
また、建築物ではなくすぐに移動させられるので、借地に置くことも可能です。
仮に、トレーラーハウスが必要なくなってしまえば売却もできます。
一般的な住宅は土地とセットのため場所の制約がありますが、トレーラーハウスにはそれがありません。
手放すことまで考えても身軽な状態を作れるのです。
トレーラーハウスのデメリット
トレーラーハウスを運び込むための通路が必要
住みたいと考えている場所まで、トレーラーハウスの移動ができるかどうかは一番重要です。
トレーラーハウスの大きさから考えて、バスや大型トラックが通れないところはまず難しいでしょう。
移動が容易であることは間違いないですが、どこにでも住めるわけではないので注意が必要です。
また、トレーラハウスの移動は基本的に深夜から早朝にかけて行われます。
移動させる前の申請等も必要になってきます。
ちなみに、トレーラーハウスの移動に関しては、こちらの記事が参考になります。
トレーラーハウスを移動させる際の様子を写真付きで実況しているので、参考になりますよ!
通気性が良すぎて足元が冷える
トレーラーハウスは基礎工事などを必要としないため、通気性に関しては問題なしです。
ただ、通気性が良すぎてトレーラーハウスの床が冷えるという状況が起こります。
・床に絨毯を敷く
・通気性を抑制できるものをトレーラーハウスに設置する
など対策が必要になることがあります。
まとめ
トレーラーハウスと聞くと、キャンピングカーをイメージすることが多いですが、実際の住み心地は一般的な住宅と近いものとなります。
セカンドハウスとしても需要があり、移動させることも可能ですので、使い方は自由自在です。
ぜひ、あなたのライフスタイルに合わせたトレーラーハウスの使い方を視野に入れてみてください。