コンテナハウスといえど、土地の上にポンっと置けばOKなんてことはありません。
一般的な住宅と同じように、基礎工事をしたうえで施工します。
コンテナハウスの基礎工事にはいくつか方法がありますが、
土地の形状によって向き不向きがあり、費用も変わってきます。
コンテナハウスの建築、施工費とは別にかかるものとして認識しておくのが良いでしょう。
基礎工事は、家を建てる際には必ず必要なものなので、必要最低限の知識を身につけておいてくださいね!
Contents
コンテナハウスの基礎の施工方法
ベタ基礎
参考http://containerhouse.seesaa.net
ベタ基礎とは底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎です。
ベタ基礎の特徴としては、安定性に優れている点です。
しかし、コンテナの床一面がコンクリートと接することになるため、床下で空気が循環しないのが非常にデメリットになります。
4点基礎 布基礎
コンテナの4つ角のみコンクリートの基礎を作り設置するタイプとなります。
正方形の形をしたコンクリートの基礎を置くだけの簡易的な施工もあれば、
T字を逆さにしたコンクリートの基礎を連続して設置された構造もあります。
いずれのタイプも、地面からコンテナの床まで高さが出るため通気性が良くなるのが特徴です。
また、基礎部分のみコンクリートを使用しているため、ベタ基礎よりもコンクリート量が少なく、費用を抑えることもできます。
ベタ基礎+4点基礎
ベタ基礎と4点基礎を組み合わせると、写真のようになります。
通気性もよくなり湿気も上がりにくくなりますが、その分コンクリートを多く使用するため費用が高くなります。
ただ、全体の統一感が出るので、きれいに見えますよね。
安定性もありますので費用をかけられるのであれば検討の余地ありです。
2点基礎
点で基礎をつくる4点基礎とは異なり、辺で基礎をつくるイメージです。
4点基礎よりも安定性も増し、通気性あります。
H鋼基礎
参考http://www.sankyofrontier.com
H鋼の名の通り、H型の鉄製の素材でできています。
コンテナの辺に対して設置をして、主にコンテナ同士を連結する際などに使用されます。
基礎工事の工期
コンテナハウスに住むことを考えれば、水道配管の設置なども必要になります。
水道配管の設置を行い鉄筋を組み、仕上げにコンクリートをうって基礎が完成となります。
20フィートの大きさのコンテナの基礎工事であれば、おおよそ2週間あれば完成します。
4点基礎で地面は土がむき出しの状態であれば工期を縮めることはできるでしょう。
コンテナハウスだから特別な基礎工事が必要という訳ではなく、基本的な工程は一般的な住宅の場合と似たケースになるので、住宅を建てる場合の基礎工事の工期を参考にしても良いかもしれませんね。
基礎工事の費用
コンテナハウスの基礎工事の費用は12フィートの大きさのコンテナを設置する場合10万円ほどです。
土地の形状など踏まえると厳密には差があると思いますが、
概算で見積もりを計算する場合、「1フィートあたり1万円」と覚えておけば足が出ることはないでしょう。
コンテナハウスでできる湿気・結露対策

コンテナハウスで湿気対策をする際には、コンテナを支える基礎の施工方法によって違いを付けることができます。
そのほか対策が可能な箇所は、内装と外装の部分になります。
断熱方法には内断熱と外断熱の2種類
コンテナハウスを施工するにあたり、断熱方法には内断熱と外断熱の2種類があります。
一般的には、どこの業者も内断熱を選択するケースが多いです。
費用を安価に抑えられるからですね。
しかし、内断熱の場合、断熱材のすぐ外側にコンテナの外壁がある状態なるため、外気の影響で温度変化を受けやすくなります。
また、コンテナの波状の外壁と断熱材との間に隙間が生じることで空気の層ができ、結露によって断熱材の内側から腐食しやすくなるというケースも見られます。
結露を防ぐなら外断熱
外断熱とは、コンテナの外側に断熱材を貼った外壁素材を張っていく方法です。
コンテナの外側を断熱材で覆ってしまうイメージです。
すっぽり覆ってしまうので、断熱も簡単にでき結露がしにくくなります。
ただ、内断熱と比べると外断熱の方が費用が高くなりますので、予算との相談になりますね。
外断熱は、コンテナの外壁をすっぽり覆ってしまうので、
「コンテナの良さを前面に押し出した外観にしたい!」という要望とは正反対の方法となりますので注意してくださいね!
まとめ
家づくりにはこだわれる部分がたくさんありますが、基礎も住みやすさや外観に影響するポイントです。
安価に建築できるのがコンテナハウスのメリットでもありますが、費用ばかりに目が行き過ぎると住みやすさに影響してきますので、注意すべきポイントとして押さえておきましょう。